開業届を出して個人事業主となりました(本業あるので副業として)。
普段は会社員として働くかたわら細々と複数ブログを運営しています。一定の収益が出て初めて確定申告を行いました。2019年の段階で開業届を出していなかったので今回は白色申告です。
クラウド会計ソフトを使い、ツールにも慣れたころに申告処理を行いました。会計フリー(freee)では一通りの書類作成が終わると、青色にした場合の税額も教えてくれます。

もちろん押します。税額気になるじゃいですか。すると…

こんなメッセージが出てきます。見た瞬間に驚きを隠せません。

74,000円お得になります

いや、これはマジでキツイっ!
今回納付した税金とほとんど同額でした。つまり白色ではなく青色で申告していれば税金はゼロで済んだ…なんでもっと早く開業届を出していなかったと激しく後悔しました。
「まだ初心者だから色は白」とか考えていた自分自身に怒りがこみ上げてきます。納税した金額があれば、もっと自己投資できるし、買えるものもあったはず。
確定申告が終わるや否やその日のうちに、開業してしまいました。
今後は会社員兼、個人事業主ということに… そんな話。
会社員が開業届を出す!?
この記事を読まれている方の会社でも副業している人は増えているでしょう。
みなさんやっていますよ、こっそりと。
就業規則を読み直してください。なんて書いてあるか、明示的に副業を禁止しているか、なんとなくぼかした表現で制限しているか。書き方は会社それぞれでしょうね。
私の職場では「許可なく他に雇われないこと」、確かこんな表現で書かれています。

へー、許可あればいいのかな

許可なんて求めないよ。そんなコミュニケーションも取りたくない。
副業とはストレートに書いていないし、当然のことながら副業の定義なんかしていない。だから個人事業主としての活動には制限がないと捉えています。アルバイトとかは雇われていることになるのでダメでしょうね。
会社員として開業届を出すデメリット
開業届を出すと特典が豊富な青色申告を使えるようになります。しかし、会社員として開業届を出すにあたりデメリットもあります。
それは「失業保険」が受けられなくなること。
失業保険とは、会社を退職した後にハローワークで申請を行うことで一定の間、失業手当を受けられる制度です。開業届を出すと個人事業主としての収入がゼロ、あるいは赤字状態でも失業保険を受けることが出来なくなります。
会社員として副業する場合には関係ありませんが、念頭には入れておく必要があります。開業届の反対に廃業を届け出することもできます。その場合は失業保険を受給できることもあるようです。
開業届を出すタイミング・時期
月額収益が数万円のレベルで、それが継続的に得られるものであれば開業届を出したほうがよいと考えます。
私も開業届を出すタイミング、青色申告に切り替える時期については漠然とは考えていました。

白色申告のほうが楽そうだし、税額なんてそんな変わらないんじゃないの。
そう、最初はこんな甘い考えでいました。そして昨年の「青色申告承認申請書」を出す機会を失います。そして、今年の確定申告で青色なら本来不要であった約7万円の税金納付を行っています。

で、大損したのね。

はい…
「以前は所得300万円未満の白色申告は帳簿をつけなくても大丈夫だったんですが、平成26年からは帳簿の付け方が青色申告10万円控除とほぼ同じになりました。」
「白色申告は、同じ手間で控除を受けられないから大損です。確定申告は青色一択」
お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!(著者・大河内薫氏)
収益の伸び
あまり詳細な収益を書くのはアレですけど、ざっくりとこんな伸びでした。
収益を書くのはそれを見せたいということではなくて、伸び率の参考にしていただきたい。
扱われる副業の分野はなんでもいい。ブログ、ユーチューブ、講師、コンサルタント、物販など。どの分野でも収益を伸ばすコツを掴むと収益が増えだします。

今年は、Ubereatsの宅配で儲けた人多そうね。確定申告をお忘れなく。
年月 | 運営期間 | 月の収益 |
---|---|---|
2018年6月 | 1か月目 | 0円 |
2018年12月 | 6か月目 | 1.5万円 |
(省略) | ||
2019年10月~12月 | 1年半 | 6~9万円 |
青色申告を行うには開業届が必要
本来、確定申告が必要な所得金額はその事業が専業か、あるいは副業かで異なります。
- 専業の個人事業主
- 所得金額が38万円以上で確定申告が必要になります。
- 副業の個人事業主
- 給与所得以外の所得金額が20万円以上で確定申告が必要になります。

売上から経費を引いたものが事業所得となります。さらに、事業所得から所得控除を差し引いたものが課税対象の所得となります。私はブログ運営で収益を得ており、次のようなものを経費としています。
- レンタルサーバー代
- ドメイン代
- Mac周辺で使う消耗品
- コワーキングスペース代
- 参考書籍
白色申告 vs 青色申告
私は、「副業の個人事業主」という扱いになるので20万円を超えると確定申告を行わなければいけません。確定申告には二つの申告方法があり、どちらかを選びます。
白色申告のメリットとデメリット
- 青色申告に比べて記帳が簡単
- 証票類の整理も青色申告に比べて簡単
- 税務調査などで厳しい処置がとられにくい
- 赤字が繰り越せない
- 税務署からの信用がない
- 家族に給料をたくさん払えない
- 10万円以上の備品は一括経費できない
青色申告のメリットとデメリット
- 65万円の特別控除が受けられる
- 家族にたくさん給料が払える
- 貸倒引当金を設定できる
- 30万円以内の備品は一括経費にできる
- 赤字が繰り越せる
- 記帳が複式簿記となり敷居があがる
- 税務署の目が厳しくなる
- 扶養から外れることがある
大きいメリットは65万円もの特別控除が受けられるということでしょう。

なお、2021年からは基礎控除、特別控除で変更点があります。
青色申告を行うための事前準備
青色申告を行うには、開業届と青色申告承認申請書の提出が必要です。
- 開業届
- 原則開業から2ヶ月以内に提出する
- 青色申告承認申請書
- 前の年の3/15まで
- 20年事業分は21年分に確定申告を行う → 提出期限は20年3月15日まで

3月15日を過ぎてしまうと、次に青色申告ができるのはかなり先になってしまうので要注意です。
青色申告承認申請書
正式な名称は「所得税の青色申告承認申請書」です。確定申告を行う前の年の3/15までに提出が必要です。
例)20年事業分は21年分に確定申告を行う → 提出期限は20年3月15日まで
開業届の書き方:開業freeeが超ラク
開業届、青色申告承認申請書は様式を見た限りかなりの入力項目があり迷います。
実は空欄でよい箇所も結構あります。書き方を調べて一つずつ埋めてもよいでしょうが、開業freeeという無料ソフトを使うと数分程度で記入が終わりオススメです。

詳細はこちら 開業freee
開業freeeを使った開業の流れ
ステップは3つだけです。

詳細はこちら 開業の流れ
ステップ1 準備する

▲ こんな感じで質問に答えていきます。仕事はライターやブロガーはなんか頼りなかったので、Webメディア運営ということにしました。月収は現在の数倍をひとまず。

▲ 残りの質問は見たまんまですね。
ステップ2 作成する

▲ 屋号というものを決めます。
屋号というのは事業の名前みたいなものです。入れなくても良いですが、本名ではない名称で銀行口座の開設ができるようになります。屋号は後からでも変更できるみたい。

▲ この辺の入力は見たまんま。

▲ 残念ながら所得が得られそうな不動産や山林は持っていないので事業所得にします。

▲ 確定申告の種類を選びます。当然、青色申告を選びますが2種類あります。控除額が多い65万円の方は複式簿記の帳簿が求められます。
ただ、私は会計ソフトを使っているので帳簿の負担的に違いがありません。よって、控除額が断然増える65万円での青色申告を選びます。
ステップ3 提出する

▲ 先行の入力項目で住所が入っているので最寄りの税務署が自動的に選択されます。

▲ 書類はここまでの操作で開業freeeが自動的に作成してくれます。残りは個人番号を手入力してハンコを押せば書類作成は完了です(カンタン!

▲ 書類の提出方法を選択します。
税務署に行ったのでその時に一緒に持っていけば良いかった… 電子申告はマイナンバーカードとカードリーダーが必要となります。マイナンバーカードは手配中だったので今回は郵送で提出することにしました。
郵送の宛名なんかは開業freeeが作成された書類の中に記載されています。
まとめ
本当に簡単に開業手続きが終わってしまいました。これで個人事業主の肩書も出来ちゃいました。
青色申告+電子的な手段を選ぶと控除額が増えてお得になります。クラウド会計ソフトを使えば負担は圧倒的に軽減されるので使わない手はありません。
個人事業を始めるならクラウド会計ソフト「freee(フリー)」
私は確定申告に向けて、クラウド会計ソフト「freee」を選びました。
日常的に、会計的な業務に触れる機会がほとんどなく、簿記も馴染みがない。個人事業の収支をエクセルで管理できるかとても不安でした。
そんなときに、freeeを知りました。
銀行やクレジットカードとの連携機能が非常に強力、インターフェースも洗練されていて使いやすいです。ちょっとした仕訳くらいならスマホからでも出来ちゃいます。
現在はスタータープランを使用中。
操作でわからないことはメールで問い合わせすることができます。
最初の確定申告はわからないことだらけです。そんなときにツールの使い方で迷いたくない。有償ソフトを選んだ理由の半分くらいは誰かに聞ける環境が欲しかったから。