第一生命の個人年金「しあわせ物語」を解約した。解約返戻金はいくらだったか。

第一生命の個人年金「しあわせ物語」を解約した。解約返戻金はいくらだったか。確定申告

第一生命の個人年金「しあわせ物語」を解約しました。

ジャンル的にブログで取扱うべき内容ではないのですが、自分が探しているときにすぐにわからなかったので同じように解約を考えている人の助けになればよいかと投稿します。

解約の際に、いったい解約返戻金はいくらもらえるのか。

金額は契約年数に応じて変動します。契約まもないころの解約なら、解約返戻率が低く損失割合が大きくなります。年数が経つにつれて解約返戻率は上昇します。

私は9年4ヶ月目での解約となり、支払った保険料は112万円、解約返戻金はおよそ106万円でした。

解約の理由、経緯、窓口での解約での注意点などヤフーの知恵袋にあるようなものよりも詳細に記録に残します。

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第一生命の個人年金「しあわせ物語」を解約した理由

金銭的にとても苦しい…

ということではなくて、お金の置き場所として魅力を感じなかったから。

長年お金を預けて、60歳から受け取れるのはわずかな利息。日本政府は物価の上昇率2%を毎年目標としているので、実際にインフレが進むとプラスどころか資産は目減りしてしまう。

10年前に比べて価格が上がっているものとかも結構ありますよね。お金の額面は同じでも価値が昔より低くなってしまう。

個人年金は、何年も前にマネーリテラシーが低かった頃、職場に巡回している保険外交員に根負けして契約しました。

あれってなんなんですかね。昼休みに気持ちよく寝ているときに私を起こしてまで営業してくる。

もともと個人年金以前に、ゆるい貯蓄性のある第一生命の生命保険も契約していましたが、そちらも更新のタイミングで解約して、掛け捨ての「生命のみ」の保険に切り替えています。

よくよく勉強すると日本の健康保険ってすごく優れていて大抵の保険商品ってあまり必要ない。

ただ、個人年金のみ取り残していました。解約すると結構な額を損するのでどうしたらよいかと長らく悩んでいました。

9年4ヶ月目でも6万円くらいの損失にはなっています。

まぁ、含み損を受け入れても別の投資商品で自分の意思決定範囲内で運用したい、これが解約の動機でした。

2020年はコロナ禍で時間もあったので、自分の資産と見つめ直す時間を多く持てました。

現金保有比率は下げて、つみたてNISAや確定拠出年金などの非課税枠で資産運用に力を入れました。それ以外にも投信、高配当ETFを中心に長期的な視点で積み立てています。

ある程度の現金処理ができたので「さぁ、個人年金を退治しよう」というのが経緯。

(1ヶ月後の追記)解約したお金は、すべて投資信託や米国株購入に充てました。

時期がよかったからでしょうが、損失分は十分に回収できました。この先のことまでわかりませんが、自分のコントロールが利く範囲に戻してよかったと考えています。

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第一生命の個人年金「しあわせ物語」解約返戻金を知る方法

計算方法も載せますが、窓口に電話したほうが手っ取り早いです。

第一生命のコンタクトセンターに電話すれば即答してくれました。必要なのは証券番号のみです。私のときは、解約についてあれこれと聞かれることも特になかったです。

電話を入れると、地域担当スタッフに情報が流れる可能性はあるでしょうね。突然電話が来た時のために言い訳も考えておきましょう。

解約返戻金の計算方法・シミュレーション

自分で計算したい場合は、第一生命の「ご契約者専用サイト」でわかる契約者貸付金額からおよその額を計算できます。

契約者貸付限度額

契約者貸付限度額は、解約返戻金を求める根拠となります。

解約返戻率は年齢・契約時期で異なるので契約者貸付限度額から返戻金を求めるのが妥当かと思います。

契約者貸付というのは、契約者がお金が必要になったときに、解約返戻金の一定の範囲内でお金を借りる仕組みです。自分のお金なのに一時的に借りたら金利つけて返さないと行けない… なんだか腑に落ちませんよね。決して借りるべきではないでしょう。

ご契約者専用サイトでは、解約返戻金の記載はありませんが、契約者貸付限度額がわかります。これを使うと、およその解約返戻金がわかります。

第一生命の個人年金「しあわせ物語」の解約返戻金(解約返戻金に対する契約者貸付限度額)

▲ つみたて年金「しあわせ物語」の場合、契約者貸付限度額は「解約返戻金に対する契約者貸付限度額」の8割となります。

8割とは記載がありますが、※3参照と注意書きがあります。この注意書きは「個人年金保険料税制適格特約(S60)が付加されている契約」に関するものです。

かいつまんで言うと、年末調整で個人年金の控除が受けられている人は※3参照に該当します。その場合は、契約者貸付限度額は「解約返戻金に対する契約者貸付限度額」の7割となります。(特約付けない人なんているのかしら?)

ということで計算方法は、次の通りです。

およその解約返戻金 = 契約者貸付限度額 ÷ 0.7(特約がない人は0.8)

ご契約者専用サイトへログイン

第一生命のご契約者様のページから、専用サイトへログインします。ログイン方法がわからない人は、やっぱり窓口で解約返戻金を聞いたほうが手っ取り早いです(苦笑

解約するしないにかかわらず、第一生命を使う人はこれを機会にログインできるように準備しておくとよいでしょう。繰り返しになりますが、契約者貸付でお金は借りないようにしましょう。

第一生命の個人年金「しあわせ物語」の解約返戻金(ご契約者専用サイトで契約者貸付限度額を調べる)
ご契約者専用サイトで契約者貸付限度額を調べる

▲ ログイン後に、「現在の契約内容を確認する」を選択します。

第一生命の個人年金「しあわせ物語」の解約返戻金(ご契約者専用サイトで契約者貸付限度額を調べる)

▲ 生涯設計eレポートというページに遷移するので、資金の一覧から「借りる」の項目を確認します。ここに契約者貸付限度額の記載があります。画像の場合は、742,000円でした。

ということで公式に当てはめます。私は特約ありなので、契約者貸付限度額は解約返戻金の7割となっています。

およその解約返戻金 = 契約者貸付限度額 ÷ 0.7(特約がない人は0.8)

1,060,000円 = 742,000 ÷ 0.7

上記は、窓口で聞いた金額と合致しました。

実際に解約するには

私は、保険ショップで解約手続きをしました。電話一本で…というわけにはいかないでしょうね。

解約手続きは、地域の担当者にお願いする、または第一生命のほけんショップへ来社する必要があります。自分の担当が知り合いだったり親戚だったりすると気まずそうですね。

私の地域でも数年に一度担当がかわるらしく、名刺がポストに投函されていることがあります。ここ数年は面識がないので、何ら感情的に抱くところはありません。今さら会う必要もないので保険ショップで解約手続きをしました。

保険ショップは、インターネットでの事前予約が必要です。

解約時に必要なもの

求められたのは次の通り。

  • 必須
    • 身分証明書(運転免許証など)
    • マスク着用のこと
  • 任意
    • 保険証書
    • キャッシュカード(引落口座とは異なる口座への入金を希望する場合)

保険証書は、保険の番号があれば必須ではないそうです。マスクはご時世ということで仕方ないですね。

解約時には何かしら提案される

窓口の方は丁寧で速やかに手続きしていただけますが、何かしらの提案はされます。私の場合は、外貨建保健の提案をされました。

保険会社の投資商品は一般的に割高なケースが多いようです。私の場合は、投資先をすでに決めていたので断らせていただきました。

外貨建保健、払済保健などの提案があると言われています。よくわからないまま契約しないよう事前にしらべておくことをおすすめします。

解約返戻金はいつ振り込まれるか

一般の金融機関で2営業日、ゆうちょ銀行で3営業日で振り込まれるそうです。私も2営業日で振り込まれました(その日のうちに証券口座へ)。

個人年金の解約返戻金は一時所得になるか

本来、満期保険金は利益が出ていれば一時所得として申告が必要なケースがあります。

解約返戻金の額が支払った保険料の総額を下回っていれば、一時所得としての申告は不要となります。まぁ、個人年金の解約は損をして解約することが多そうなので大抵の人はこちらに当てはまりそう。

個人年金の返戻金くらいでは、一時所得の申告が必要になるケースはほとんどないと思います。ほかの所得を合算してそれなりの額になれば申告を考える必要性が出てきます。

窓口ではリクエストすると払込保険料を書面としてもらえました(リクエストしないともらえないかも)。

参考 国税庁「生命保険契約に係る満期保険金等を受け取ったとき」

参考 保険相談ニアエル「解約返戻金にかかる税金を簡単に判別する方法」

終わりに

コロナ禍で時間が増えて、いろいろなものを断捨離しています。

年末に大きな案件を一つ片付けました。まぁ、損失は勉強代ですね(仕方ない

以下の書籍は、ツイッターでも話題になったお金に関するリテラシーを劇的に高められる書籍です。すべての社会人が読むに値します。

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