今年から青色申告です。
昨年は、マイナンバーカードもなく開業届もまだ出してなかったので、白色で申告書を作成し、書類は近所の税務署に行き手渡しで税金を納めてきました。
今年からは青色申告で、かつ、タイミング的に 新しい税制制度 に切り替わります。
青色申告の特別控除額・基礎控除額が変わり、電子申告(e-Tax)を行えば最も控除額が多くなりお得になります。
そろそろ、e-Taxの準備しなきゃないけないと憂鬱になっていたら、会計ソフトアプリfreeeが新しい「電子申告開始ナビ」をリリースしてくれた。
煩雑なe-Taxの準備がこれ一つでカンタンになるとのことで早速使ってみました。
e-Tax(電子申告)とは
結構、昔からありますよね、e-Tax(電子申告)。
e-Tax(電子申告)とは、国税電子申告・納税システムのことで所得税や消費税をはじめとした申請手続きをインターネットを通じて行うことができます。
電子申告(e-Tax)のメリット
- 自宅にいながら24時間確定申告が完了する
- 添付書類を大幅に省略できる
- 2020年分から税額がお得になる
インターネットでの手続きなので時間や場所に制限がなく、いつでもどこでも申告ができます。現在はコロナ禍ということで混雑期の税務署に行き、ウィルスに感染してしまっては事業に影響が出てしまい元も子もありません。
税制については、令和2年(2020年分)から青色申告65万円の適用要件が変わります。


参考抜粋 国税庁の資料より
改正前に比べて、青色申告の適用要件が少し細かくなっています。最も多い65万円の控除を受けるためには、e-Taxによる申告(電子申告)、または電子帳簿保存が必要になります。
電子申告(e-Tax)のデメリット
- 事前準備が難解で手間(これに尽きる
10年くらい前に、医療費控除と住宅控除を受けるために一度だけつかったことがあります。

難解極まりないシステムの印象しか残っていません。
たった一度のために利用者登録したり、電子証明書を取得したりしました(すでに有効期限切れ)。
手続きをカンタンにするためのシステムなのに、国税庁の専門用語満載のホームページを見て相当な時間勉強した忌まわしい記憶が蘇ります…
青色申告を行う場合で最大65万円控除を受けるためにはこの電子申告が避けて通れません…Orz
freee 電子申告開始ナビとは
「freee 電子申告開始ナビ」は、この記事投稿直前の2021年1月にリリースされた電子申告の事前準備をやさしくナビゲートしてくれるサービスです。

freeeが税制改正の空気感を察してくれた。
従来の会計ソフトfreeeでも電子申告は可能でしたが、より事前準備をスムーズに行えるように専用サービスが立ち上がりました。

開業届の作成にも似たような「開業freee」というサービスがあり、「煩雑な行政手続きを簡易化する」という意味で同じような位置付けです。

開業届も、フリーでポチポチっととクリックしていたらあっという間に終わりました。

思考ゼロの人にオススメね。
freee電子申告開始ナビは、パソコンで無料で使うことが出来ます。会計ソフトfreeeの利用者はアカウント連携されているのでアカウント情報の引き継がれます。
freee電子申告開始ナビでe-Taxの準備をやってみた
それでは実際にやってみます。freeeに専用ページが用意されています。


▲ 無料で誰でも使えるサービスのようで初期登録画面が表示されます。私は、会計ソフトをすでに使っているので、普段使っているログイン情報を使いました。

▲ 初めに、電子申告の準備をスマホで行うか、パソコンで行うか聞かれます。
- スマホで準備する場合
- マイナンバーカード
- ICチップを読み取れるスマートフォン
- パソコンで準備する場合
- マイナンバーカード
- ICカードリーダー
- パソコン

▲ 今回の準備はMacから試みています。どうやら、Macは非対応なケースがあるらしい。

▲ ということでスマホ(iPhone11)を使って先に進めます。アプリは、QRコード経由でインストールできます。
ここからはスマホで電子申告する前提で
ここからはパソコンとスマホの画面を行き来します。やることはざっくりと次の通り。
- ステップ1(パソコン操作)利用者識別番号を取得する
国税庁e-Taxサイトで電子申告を行うための利用者識別番号を取得します。
- ステップ2(スマホ操作)スマホに電子証明書を登録する
マイナンバーカード、取得した利用者識別番号、freee電子申告アプリで電子証明書を端末に登録します。
- ステップ3(パソコン操作)きちんと登録できたか確認する
freee電子申告アプリに電子証明書がきちんと登録されたか確認します。
ステップ1(パソコン操作)利用者識別番号を取得する

▲ 「利用者識別番号」を取得するために申請者の情報を入力していきます。私は、会計ソフトや開業届出でfreeeを使っているのでその時の利用者情報がすべて入り、何も入力しませんでした(嬉

▲ 「e-Taxで識別番号を取得する」を押すと、国税庁e-Taxサイトに遷移します。そこから先の手順はfreee側でスライドでまとめてくれています。

46スライドありました。少し騙された気分がしますが、全部は読まなくて大丈夫

▲ ここからはe-Taxサイトにて。基本的にいくらかの入力項目を入れていくだけです。手順はfreeeスライドに詳しく書いてあるのでここからは気になったところだけ。

▲ ほとんどの入力項目はあらかじめ入っていました。freee利用者の特権ですかね。入力したのはパスワードの類程度です。それらをメモしつつ、利用者識別番号を取得すると上記画面が表示されます。
この画面はスクショかPDFで保存しておいたほうが良いです。
ステップ2(スマホ操作)スマホに電子証明書を登録する
マイナンバーカード、利用者識別番号、スマホを使って電子証明書をfreee電子申告アプリに登録します。
インターネットを利用したデータのやりとりにおいて、免許証やパスポートのような本人確認の役割を果たすものが電子証明書であり、データの真正性を保証するために必要なものが電子署名なのです。

▲ e-Taxで取得した利用者識別番号を入力して、登録を押します。

▲ スマホ用freee電子申告アプリを起動するためのQRコードが表示されます。カメラアプリで読み取ります。

起動したアプリでfreeeのログイン情報を入れると、「電子証明書のダウンロードが完了しました」という画面が表示されます。
ここでふたつのパスワードを入力します。
- マイナンバーカードの署名用パスワード
- e-Tax利用者識別番号に紐づく暗証番号
後者は、登録したばかりなので手元に残っているはずです。問題は前者です。

マイナンバーカードを登録したときに申請したパスワードですよ。残っていますか?

マイナンバーカードで定額給付金を受けた人は大丈夫ね。


無事にパスワードという難関をクリアした人のみが次に進めます。
いよいよ、スマホにマイナンバーカードをかざします。

失敗パターンはないので、成功パターンが画像のみ。無事にクリアできました。
ステップ3(パソコン操作)きちんと登録できたか確認する
再びパソコン操作に戻ります。スマホ画面上で読み取り成功とは表示されていますが、実際に電子証明書が登録できたかはパソコンで確認するようです。

▲ 無事にスマホに電子証明書が登録できました。これで確定申告の電子申告の準備が整いました。
まとめ
まぁ、何年も前にやったときよりは圧倒的に簡単にはなっていました。昔は、利用者登録するだけでも役所にいく必要があったので自宅でできるのはありがたい。
46ページものスライドが出てきた時には若干、明日に先延ばししようかと10秒ほど考えましたが、よくよく見ると最初の数ページだけでよかった。この辺りを改善してくれれば親切なサービスです。
私は確定申告に向けて、クラウド会計ソフト「freee」を選びました。
日常的に、会計的な業務に触れる機会がほとんどなく、簿記も馴染みがない。個人事業の収支をエクセルで管理できるかとても不安でした。
そんなときに、freeeを知りました。
銀行やクレジットカードとの連携機能が非常に強力、インターフェースも洗練されていて使いやすいです。ちょっとした仕訳くらいならスマホからでも出来ちゃいます。
現在はスタータープランを使用中。
操作でわからないことはメールで問い合わせすることができます。
最初の確定申告はわからないことだらけです。そんなときにツールの使い方で迷いたくない。有償ソフトを選んだ理由の半分くらいは誰かに聞ける環境が欲しかったから。
↓ 実際にfreeeで青色申告をやった記事。