このブログでは、Sharepointを一つのトピックに記事を投稿しています。
発信しはじめの時期がモダンUIへの移行期、かつSharepointを取り扱うブログとしてはかなり後発的なこともあり、クラシックUI・表示に関するTips投稿は避けるようにしています。
記事のメンテナンスがかったるいんでしょ。
私も当初は、クラシック表示でSharepointを使い始め、慣れないインターフェースに試行錯誤したことを昨日のことのように思い出します。
えぇ、はい、二度と戻りたくありません(笑
クラシック表示を記事として全く取り扱ってきませんでしたが、それでも検索で入ってくるキーワードには「クラシック表示・UI」に関するものがあります。
モダンUIを贔屓する私の断固たる思いとは裏腹に。
そこで今回の記事では、私がなぜクラシック表示からモダン表示へ乗り換えたのかについて理由を投稿します。クラシック表示の呪縛に取り憑かれた哀れな子羊たちを導くために…
Sharepointクラシック表示でのサイト管理を捨てた7つの理由
クラシック表示を使い続けられる包囲網が狭まってきた
ここ数年ですかね、チームサイトの初期表示がモダンUI化されました。
最初は私も不慣れだったので、管理するサイトをいちいちクラシックUIに戻していましたが、戻したとしてもどこかのページがいつの間にやら、モダン表示になっていることがあります。
モダンからクラシックへの切替設定なんて小さなイラつきを生む以外に何も得るものはありません。
新しいインターフェースを受け入れない限り、この不毛な作業は延々と行わなければいけない。そう感じるようになりました。
テナント全体でリスト/ライブラリをクラシック表示にする設定の廃止が、2019/4/1 以降順次各テナントに展開される予定です。具体的には、SharePoint Online 管理センターで変更可能な、以下の設定が廃止される予定です。
sharepointサポートチームからの投稿
▲ 上記は以前のSharepoint管理センターの画面です。この設定はすでに存在しません。
それと、Teamsでチーム作って作られるSharepointサイトもモダン表示ですよね。マイクロソフトは静かにしかし冷徹にクラシック表示を なきものにしよう と企んでいます。
リストやドキュメントライブラリが使いやすくなった
モダン表示になってよかったのは、リストやライブラリが格段と使いやすくなったことが挙げられます。以前は、ビューの設定やスクリプトエディタを駆使して見た目を整えていました。
現在では、ビュー設定に入らずとも一覧画面上である程度の見た目の変更が可能となっています。
リストはGUI設定のみで表を見やすくすることが可能となりました。以前は、いちいちCSSを用意していたものです。
ドキュメントライブラリだと、細かいですがフォルダーごとのファイルアップロードが可能となりました。ファイルアイコンも大きく、視認性がよくなっているのでかなり改善されたと思います。
モダンUIサイトはそのままで十分使いやすく、デザインする手間が省ける
クラシック表示のウェブサイトは、お世辞にもおしゃれとは言えません。
廃止が決まっているIEが、以前のマイクロソフトのWeb表示に対する姿勢をよく表しています。マイクロソフトは、Web表示に対するベストプラクティスを軽視し続け、IEがOSにバンドルされているのをいいことに全く改善してきませんでした。
Sharepointもその頃に生まれた製品ですので、本当にデザインしづらい。複雑怪奇で難解なCSSを一つずつ読み解いて、わずかな装飾に苦労したものです。
今では、ウェブのトレンドがほどよく導入されてだいぶ見た目がよくなりました。そのままでも十分使いやすい。スマートフォンでもそれなりの体裁で見ることができます(レスポンシブデザインの恩恵)。
管理センターでテナント管理ができる人は、「Sharepoint look book」から最新のビジュアルをテンプレートとして使うこともできる。
これ、今度ブログネタにしよ _φ(・_・
サイトは所詮入れ物、過度なカスタマイズは費用対効果に合わない
Sharepointは社内ポータルなどによく使われるでしょう。部や課、あるいはプロジェクト単位でチームサイトを使います。サイト管理者に抜擢されて、頑張ってサイト構築しようとする人に多いのが、
過度に装飾しようとすること。
まぁ、仕事している空気感でますからね(笑
サイドバーのすべての項目にアイコンを入れたり、注文リンクの画像をすべて「いらすとや」にしているのは見ていて痛々しいわ。
そのうち、Sharepointの有効性がわかれば次から次へとサイトを構築します。親サイトから子サイト(サブサイト)、ひいてはTeamsのチーム単位のサイトなど。
管理するリストが数十を越えれば、装飾なんてやってられなくなります。
リストやライブラリはただの入れ物なので、管理者としては手抜きでそのまま使うにこしたことはありません。
プライベートのブログは多少凝りますけどね。そういう方向にパワーを使う。
ブロック単位のページエディタでスピーディーな記事編集が可能
モダン表示のサイトで最も面を食らうのは、ページ編集を行うためのエディタがクラシック表示のそれとは完全に別物になっていることです。GUIが全く別物で、勘の良い人でなければ初見ではどう操作するのかわからないでしょう。
私も最初見た時は静かに画面を閉じました。
おそらく、このページ編集が理由でクラシック表示を使い続けるサイト管理者は多いのではないでしょうか。また、サイトの見た目やちょっとしたプログラム的な仕組みを入れるためのスクリプトエディタがモダン表示では使えなくなっています。
スクリプトエディタで業務アプリケーションを作っている会社は移行が大変よね。ファイト!(他人事
ページ編集は慣れが必要ですが、一旦覚えてしまえば案外大したことはありません。
ワードプレスでもブロック形式のエディターが導入されています。おそらく、こういったCMS界隈での主流になりつつあるのでしょう。表現力・操作性の面で高いエクスペリエンスが得られます。
機能拡充、アップデートが早いから
モダン表示のサイトに日頃から触れていいますが、触るたびに変化に気づきます。リスト・ライブラリ・ページ編集などで頻繁に機能アップデートが行われています。
▲ 最近、リストにカレンダービューが加わりました。
▲ また、ページにアクセス解析機能が加わりました。これらは、2021年に入ってアップデートされた機能のほんのわずかです。
新機能をネタにブログ記事を書いてもいいのですが、あまりに機能アップデートが早いので私のブログスタンスではスローすぎて追いつけない…^^;
将来性を感じるWebパーツ・活きるMS365エコシステム
Webパーツは、モダン表示で最も大きいメリットの一つでしょう。
クラシック時代よりもそれぞれのパーツは視覚的にわかりやすくなり、使い勝手もいい。
Webパーツのなかには、マイクロソフトのエコシステム内での連携が可能なものもあります
- アンケートやフォームで使える「Microsoft Forms」パーツ
- 強力なデータ可視化ツール「Power BI」パーツ
- 業務アプリを高速に構築できる「PowerApps」パーツ
ネット界隈でもモダンUIでの情報発信が主流
ほぼ情報収集のためだけにツイッターやっていますが、すでに界隈の発信者はクラシック表示なんて見ていません。新しいモダンエクスペリエンスの最新情報をキャッチアップしています。
私も、PowerPlatform内での連携から生まれるアイデアは無限大で素晴らしいと思います。
Sharepointをトピックとしてブログ投稿はしているものの、以前よりはSharepointサイトを単なる「入れ物」とする見方が強まっており、今後はそれをほかのアプリと連携してどう活かすか、という方向にシフトしています。
そういう意味で、単純にモダン表示を覚えるのが「かったるい」程度の理由であれば、クラシック表示を使い続けることはMS界隈の大きな流れから目を背けることになり、大きな機会損失になりえるでしょう。
まとめ
今回は、私がなぜクラシック表示からモダン表示へ乗り換えたのかについて理由を投稿してみました。クラシック表示の呪縛から日本企業の多くが解放されることを切に祈ります。