Tableauを使って人口ピラミッドグラフを作ってみたいと思います。
人口ピラミッドは男女構成比率を表すのに有名なグラフタイプです。年齢別に区切られたデータさえ用意できれば作ること自体は難しくありません。
人口ピラミッドとは
人口ピラミッド(じんこうピラミッド)とは、男女別に年齢ごとの人口を表したグラフのことである。 中央に縦軸を引き、底辺を0歳にして頂点を最高年齢者として年齢を刻み、左右に男・女別に年齢別の人口数または割合を棒グラフで表した「年齢別人口構成図」のこと。 通常は、出生数が多く、死亡等により、だんだん年齢を重ねていくうちに人口が少なくなる。このため、三角形のピラミッド状の形になることから、こう呼ばれる。 ただし、日本をはじめとした先進諸国では、医療の発達や少子化の影響により三角形型にならず壺状になるものがみかけられる。
Wikipedia「人口ピラミッド」
人口ピラミッドの型
年齢層の違いにより、様々な型があるようです。ピラミッドに近い形だと若者が多い型、逆は高齢化社会を示します。
- 富士山型:スーダン、コンゴ民主共和国、タンザニア、ナイジェリア等
- ピラミッド型:フィリピン、インド、イスラエル等
- 釣り鐘型:アメリカ、イギリス、フランス等
- 壺型:ドイツ、日本、韓国、中国等
Tableauを使った人口男女比ピラミッドグラフの作り方
元となるデータ
国連で公開している人口データを使います。たくさんのエクセルが公開されていますが、今回使うものは以下の通りです。
- Population by Age Groups – Both Sexes (XLSX, 10.32 MB)
- Population by Age Groups – Male (XLSX, 10.1 MB)
- Population by Age Groups – Female (XLSX, 10.1 MB)
上記にTableau Prepをかまして一つの表にしました。CSVでおいておきます。
Tableau Prepでピボットしたり、ユニオンしたり、結合したりすると作れます。完全に同じネタではないですが、似たファイルでのPrep使い方を記事にしています。
参考記事 Tableau Prepの初歩的な使い方
- ディメンション
- 国
- 年(5年刻み)
- 年齢範囲(5歳刻み)
- メジャー
- 年齢別人口
- 年齢別人口(女性)
- 年齢別人口(男性)
- 総人口
日本の人口で作りたいという人は総務統計局でデータを公開しているようです。
人口ピラミッド作成方法
- 手順1ディメンションx1とメジャーx2で棒グラフを2つ作る
- 手順2左側の棒グラフを反転させる
- 手順3色・並びなどの体裁を整える
ディメンションx1とメジャーx2で棒グラフを作る
▲ 列に男女の年齢別人口のメジャーを入れ、行に年齢範囲を入れます。
▲ 棒グラフが二つできます。
▲ 年齢範囲の並びが昇順になっているので降順に変えて上から高い年齢にします。
左側のグラフを反転させる
▲ 左の年齢別人口(男性)の軸を編集します。画面下部の軸を左クリックして「軸の編集」画面を表示、スケールを「反転させます」。これで左側のグラフの軸が中央に寄りました。
色・並びなどの体裁を整える
▲ 色を整えました。フィルターは「年」「国名」をドロップダウンの単一選択にしてみました。
▲ 元のデータは千人単位になっていたので、ツールチップ上にテキストで「千人」を付け加えました。計算フィールドで1,000倍してもいいのかな。
出来上がり:日本の高齢化がヤバい
まとめ
色々な国を眺めていますが、やはり東南アジアは美しいピラミッド型が多く、若者にあふれている様子がうかがえました。アジアにでも行こうかな。