Tableauでいくつかテキスト表(テキストテーブル)を作ってみます。
Tableauでは多彩なグラフ描画が可能ですが、エクセルのように一般的な表(テーブル)も作ることが可能です。メジャーの大小を認識して色付けするハイライト表がよくつかわれますね(エクセルにも似たような機能があります)。
忘れやすいオプション設定なども含めて投稿します。
Tableauテキスト表作り方
単一のメジャー
最低ひとつずつのディメンションとメジャーが必要です。表示形式を使うと簡単に作れます。
▲ 使うディメンション、メジャーを選択して「表示形式」→「テキスト表」を選択します。
表示形式を使わなくても簡単です。
▲ 必要なディメンションを「行」シェルフへもっていきます。メジャーをマーク「ラベル」にドロップします。
複数のメジャー
メジャーネームとメジャーバリューを使います。
データ内のすべてのメジャー名称が一つのフィールドに不連続値として入ったものです。
データ内のすべてのメジャーが一つのフィールドに連続値として入ったものです。
▲ 行、または列にメジャーネーム、メジャーバリューをマーク「テキスト」にドロップします。これで複数メジャーのテキスト表ができます。
▲ 実はこれより簡単に作れて、メジャーネームをダブルクリックすると列にメジャーネームが入ったテキスト表は瞬殺でつくることができます。行と列の交換(ショートカット:Ctrl+W)を行えばそれっぽい表になります。
▲ 要領をつかむとメジャー値が含まれた詳細なテキストテーブルをサクサクと作れます。
Tableauテキスト表のオプション
並び替え(ソート)
並べ替えはいくつか方法があります。
メジャーで並べ替え
▲ メニューバーにある積み木のようなアイコンを押すと、メジャーで並べ替えができます。
表のディメンション項目で並べ替え
表の項目、すなわちディメンションで並べる方法です。
▲ 表の上部をマウスオーバーすると、「AZ(アルファベット順)」が表示されます。押すたびにアルファベットの昇順/降順/解除が切り替わります。日本語を使うと、ひらがな・カタカナ・漢字が混じりよくわからない順番です。なるべく使わないようがいいような。
つぎにもう少し詳細に並べ替える方法です。
▲ 行シェルフのディメンション右側の「▼」→「並べ替え」で詳細オプションが出てきます。
- データソース順
- アルファベット順
- フィールド
- 手動
- ネスト
厳密に並べ替えたい人は、このあたりのオプションでコントロール、どうしても思うような順番にならなければ手動並び替えもあります。
並べ替えのクリア
並べ替えを一旦リセットしたい場合は、メジャーを右クリックして「並べ替えをのクリア」をすればOKです。
合計(計算)
テキスト表では合計や小計を入れることができます。
行の総計を表示
「分析(A)」→「合計(O)」→「行の総計を表示(G)」
列の総計を表示
「分析(A)」→「合計(O)」→「列の総計を表示(T)」
行合計(左に表示)
デフォルトだと行の総計は表の右側に出ます。列数が多いときは、総計表示を表の左側に持っていけます。
列合計(上に表示)
デフォルトだと列の総計は表の下部に出ます。行数が多いときは、総計表示を表の上部に持っていけます。
小計を入れる
ディメンションの項目数によりますが、小計を入れることができます。
「分析(A)」→「合計(O)」→「すべての小計を追加(A)」
アナリティクスペインからの操作
なお、ここまでの操作はアナリティクスペインからも行えます。こちらのほうが直感的かな。
テキスト表に色付けしてみる
ハイライト表
Tableauのテキスト表では簡単に色づけをすることができます。色を付けたテキスト表を「ハイライト表」と呼びます。
▲ マークのラベルに入れたメジャーをCTRL押しながら色にドロップします。これで表内のメジャー文字色が色付けされます。その後、「マーク」→「□ 四角」を選択すればハイライト表になります。
メジャーごとに異なる配色
ハイライト表の色をメジャーごとに分けることもできます。
▲ マーク:ラベルにあるメジャーバリューをCtrlを押しながら、マーク:色に入れます。これでテキストごとに色がつきます。その後、マークのチャートタイプを□四角に変更します。
この状態だとメジャーごとにまだ色が別れていません。
マーク:色に入れたメジャーバリューを右クリックして「別の凡例を使用」をクリックします。
▲「別の凡例を使用」を選ぶ前は凡例が1つですが…
▲ メジャーごとの凡例が現れます。あとは、1つずつ色を変更すればOKです。
色の変更は各凡例を右クリックして「色の編集」から行えます。
▲ メジャーごとに配色ができました。実際に使うときにはもう少し大人しい色にするか、透明度を落とした方が良いと思います。
こんなときは?
メジャーが不要な時の「abc」
▲ 数値分析が不要なケースで、メジャーが不要なテキスト表を使うことがあります。しかし、Tableau上でメジャーを使わないとテキスト表は「abc」という表記が出てしまいます。この存在自体は消せません。
存在自体は消せませんが、目立たなくすることはできます。
▲ マーク→「色」をクリックし、不透明度を一番下に下げます。これでAbcの存在は見えなくなります。必要に応じてデータ列の幅も狭めてもいいでしょう。
列が結合、つながっちゃう
ツールの現場だと、かなりのディメンションで表を作ることがあります。その場合に起きる「列が勝手に結合される」問題。これは解決策があって、Tableauのナレッジとして登録されています。
Q. [行]/[列] に配置されているフィールドの数が 6 個を超えている場合、最初の 2 つのフィールドがコンマで区切られてグループ化されます。
A. オプション1:Tableau Desktop 2019.4 以降にアップグレードします。
A. アップグレードができない場合は、次のステップに従います。
- [分析] > [表のレイアウト] > [詳細] を選択します。
- [行] または [列] の数値 (既定は 6) を必要に応じて調節します。
重要: Tableau 2019.4 より前は、行シェルフの不連続フィールドの最大数は 16 でした。Tableau バージョン 2019.4 では、行シェルフの不連続フィールドの最大数は 50 ですが、列シェルフの不連続フィールドの最大数は 16 です。
表をエクスポートしたい
作成したテキスト表はエクセル形式に出力することが可能です。
やり方は簡単で、上部メニューより「ワークシート(W)」→「エクスポート(E)」→「エクセルへのクロス集計(C)」で出力するだけです(Tableau Publicではエクセル出力できなかったので画像省略)。
列を追加したい
社内で聞かれたのですが、列の追加…空の列をいれたいとのこと。こういう発想は少しエクセル的な概念が先行して、まだTableauに不慣れな気もします。とはいえ、なんとかできなくもない。
計算フィールドを使って存在感の薄いディメンションを加えれば行けそう。
▲ 計算フィールドを作ります。計算フィールドの名前を「空(カラ)」にします。これで一応、OKボタンは押せます。
▲ でも「空(カラ)」はダメというエラーが表示されてしまいます。
▲ それでは目立たないように半角スペースを。
▲ 入りましたね。こんな使い方いいのかな?(苦笑
文字を折り返したい
テキスト表のディメンション項目で文字列が長い場合には折り返すことができます。Tableauのナレッジに登録されています。
まとめ
Tableauテキスト表の作り方と応用的な使い方を投稿しました。書式設定も入れようかと思ったのですが、それも奥が深いので覚えていたら別の記事で投稿します。