会社勤務のサラリーマン生活を過ごす傍ら、副業で収入を得るようになりました。
2019年からは年間の副業収入が20万円を超えたため、初めて確定申告を行いました。今回は、開業届を出していないため白色申告です。
右も左もわからない中で書籍、インターネットの情報、いろんなツールを使ってなんとかやり終えることが出来ました。会社員は通常、職場が申告納税してくれるので簡単な年末調整の手続きをするだけで一般的には確定申告は不要です。
過去には医療費控除や、住宅ローン減税など還付金を目当てとして確定申告を行ったことはあります。しかし、副収入(雑収入)での手続きは初めてだったので時間をかけて準備を行いました。
2019年は副業元年だ、なんて言われてましたよね。この記事を偶然読まれた方にも副収入が徐々に増えている、あるいはこれから副業を始めたいという方もいらっしゃると思います。

あら、副収入が20万超えちゃった (;’∀’)

副業でキャッシュポイントを増やすなら税に対する理解も大切よ
副業サラリーマンが初めて確定申告するときの心構え

これは私だけではないと思うのですが、会社勤め人間の税に関する知識は低いと思います。年末調整の書類は会社の言われるがまま書いてないでしょうか。少なくとも私はそうでした。
だから確定申告、税金について知らないことがたくさんありました。
- 所得ってどこからどこまで?
- 何が経費扱いになるの?
- 所得控除って何??
- 青色申告?白色申告?
- 会社にバレないためにはどうすればよいの?
初めて確定申告を行った結論として、直前で着手しないほうがよいです。遅くとも2, 3か月前より準備を始めたほうが直前であわてることはないです。
副業サラリーマンが初めて確定申告でやったこと
最初のタスク
副業用の銀行口座とクレジットカードを用意する


これは私は抜けていたタスクです。今思い返すとやっておけばと後悔しました。
副業用の銀行口座とクレジットカードを準備しましょう。青色・白色どちらの申告を行うにも口座とクレカにプライベート要素が含まれると処理が煩雑になります。見分けが付きづらいことも多々。
プライベートと混ざっても仕訳できないわけではないですが、処理する明細が増えてしまいます。私は支出の9割以上をクレジットカードで処理しています。また、何枚ものカードをその時々で使い分けています。
したがって、仕訳することはかなり大変でした。会計ソフトを使っていなかったら絶対に心が折れていたと思います。
日々のタスク
売上の登録

ひとまず売上(雑収入)を記録することから始めました。
支出については記録が漏れれば経費扱いできずに自分が損をするだけですが、売上の申告を怠ることは非常にまずい(≒脱税の恐れ)と考えここだけはきちんと行うことにしました。
大抵の支出はクレジットカード払いなので後でいくらでも追えます。現金払いはほぼ無視、というか大きな買い物でキャッシュ購入はもうやらないという生活スタイルに元々なっていましたので影響ゼロ。
領収書の保存

モノやサービスを購入してもらった領収書を自分の中で決めた場所に保存するようにしました。
経費扱いするものはほとんどオンラインで購入します。こうすると後でメールを追えば領収書を探しやすくなります。物品はもっぱらアマゾンを使います。アマゾンは過去数年にわたる領収書が再発行できとても便利です。
直前のタスク
源泉徴収票の取得
源泉徴収票とは、給与を支払う者が社員に対して「1年間いくら給料を支払って、いくら税金を徴収したか」が記載された書面のことです。1月1日から12月31日までに支払われた給与等の支払金額(一般的なサラリーマンにとっては「年収」となる)や所得税等の源泉徴収税額が記載されています。
会社員は翌1月末ごろに職場からこの書面を受け取ることになります。源泉徴収票の添付は必要ないらしいのですが、書いてある内容を転記する項目があるのでいずれにしろ必要になります。
確定申告書の作成
初めての確定申告ですが、ある程度の副業収入も出始めていたのでケチらずに有料の会計ソフトを導入しました。日頃まめに記帳すれば、確定申告書の書き方を意識することなく書類を作成することが出来ます。
家事按分
家事按分とは、生活費と事業費が混在されている環境において事業で使った分を経費として計上できる考え方です。私は自宅を作業場にしているので、光熱費や通信費用がこれに該当しました。住宅を借りていればその家賃も家事按分の対象とすることが出来ます。

会計ソフトで按分する割合を決めれば、ツールが勝手に処理してくれます。
住民税は「普通徴収」にする
私の勤めている会社は、就業規則を読むと他社に就業する形態の副業は禁止されています。
いわゆる従来型のモデル就業規則を踏襲していると考えられます。私は、本業に加えてどこかに勤めているわけではなく、個人での活動、すなわち個人事業主という扱いなので就業違反しているとは思っていません。
しかし、副収入があるとか取り立てて言う必要もないし妙な詮索もされたくありません。というわけで「会社にはバレないやり方=住民税は普通徴収」で行いました。
確定申告をする際、確定申告書第二表の「住民税に関する事項」の欄への記入で、住民税の申告と納税方法の選択を行うことが出来ます。
- 「給与から差し引き」
- チェックを入れると、給与所得の住民税分に加算されて天引きされます。
- 「自分で納付」
- チェックを入れると、住民税の納付書が送られる普通徴収になります。

ふるさと納税
ここ数年はふるさと納税を行うようにしています。
まだまだやっている人は少ないですが、自己負担2,000円で各地の特産がいただける制度で、毎年楽しみにしています。
今までは手続きが簡単なワンストップ特例制度を利用して、住民税の寄附金税額控除を受けるための申告を行っていました。今年もそのつもりでしたが、調べなおしてみるとそもそも確定申告を行う者は、「ワンストップ特例制度の適用外」でした。
ふるさと納税は、ワンストップ特例制度を利用する手続きを踏んでいても寄付金証明書自体は送ってもらえるので確定申告の際に添付することで一緒に寄付金申告を行うことが可能です。書面を紛失しないようにしましょう。
ちなみに、ふるさと納税は「楽天」一択です。もう、もらえるポイントがそりゃすごい。
参考にした書籍や動画コンテンツ
インターネット上のブログやメディア記事も拾い読みしますが、最初は書籍が良いと思います。ベースとなる知識がないと、ググるときにも効率が悪いです。
体系的に制度や仕組みが整理されているので理解が早まります。確定申告の制度は毎年何らかの変更があるので書籍を購入する場合は最新のものを選んだほうがよいです。
初心者でも使いやすい会計ソフト「freee(フリー)」
私は確定申告に向けて、クラウド会計ソフト「freee」を選びました。
日常的に、会計的な業務に触れる機会がほとんどなく、簿記も馴染みがない。個人事業の収支をエクセルで管理できるかとても不安でした。
そんなときに、freeeを知りました。
銀行やクレジットカードとの連携機能が非常に強力、インターフェースも洗練されていて使いやすいです。ちょっとした仕訳くらいならスマホからでも出来ちゃいます。
現在はスタータープランを使用中。
操作でわからないことはメールで問い合わせすることができます。
最初の確定申告はわからないことだらけです。そんなときにツールの使い方で迷いたくない。有償ソフトを選んだ理由の半分くらいは誰かに聞ける環境が欲しかったから。
まとめ
確定申告という心の中でずっと重たかったタスクを一つ終えました。未知の領域、さして興味があるわけでもない分野なので心の中でプレッシャーになっていました(だから税理士さんがいるんでしょうね)。
次年度は青色申告の予定です。3月15日までに開業届を出す必要があります。届け出自体は、こちらも開業freee を使えば簡単に行えます。
問題は屋号という不思議なものを考えないといけない…