「Udemy(ユーデミー)」というオンライン学習サイトをご存じでしょうか。
きっかけは職場でニッチなツールを使うことになり、その習得を迫られたため。書籍やネットの情報も少なく、日本企業による研修すらない状態でした。しかし、自分は使わないといけない。これは困った。
そんな時に、「Udemy(ユーデミー)」というサイトに日本語での講座取り扱いがあることがわかりました。それも数千円と良心的な価格で。
Udemyにあったコンテンツを使い、1週間ほどでツールを習得しました。現在は職場の誰よりもツールを使えています。
Udemyでは、趣味にビジネスに、多種多様な分野で価値の有る情報を動画としてみることができます。
動画コンテンツはユーチューブに投稿されているものと比べても格段に質が高い。毎月いくらか支払う月額課金(サブスク)ではなくて、動画は買い切りなので安心です。パソコンでもスマホでも見ることができます。
近年使ったウェブサービスの中でも随一でお気に入りです。
Udemy(ユーデミー)とは
Udemyは、2010年にシリコンバレーで設立された企業で、オンライン上で有益な学習コンテンツを提供するプラットフォームです。
オンライン学習プラットフォーム上のコンテンツは、Udemy自身が制作しているわけではなく、各分野のクリエイターに利益を還元してコンテンツを製作、プラットフォーム上でそれらを販売する形式をとっています。
プラットフォームは違いますけど、学習コンテンツ販売に特化したアマゾンみたいなサービスです。なんでもあります。
知っている人は活用して、どんどんスキルを上げているのよ
ベネッセとの協業
Udemyは、日本の教育事業でおなじみのベネッセと業務提携を行い、2015年春より日本国内市場へ展開しています。
ここ数年で日本人講師のコンテンツが劇的に増えました。開発系やデザイン系で多くの日本人講師がコンテンツをアップロードしています。日本語で学べるって安心します。
コンテンツの料金
料金は、コンテンツの充実度、動画の長さ、専門性による部分がありそうで値段も様々です。大体は2,000円~30,000円くらいの間で提供されています。
コンテンツの長さはピンきり。1時間ちょっとのものから10時間を越えるものまで。
▲ 例えばこれ、Webデザインに関するフォトショ、サイト設計、HTML/CSSがまるっと含まれたコース。
通常は、¥24,000だけどセールなら9割引で購入できることもある。ビデオの時間は驚異の41時間超。これだけの内容が1,500円前後とかちょっと意味がわからない。
Udemyでは上記のようなコンテンツがゴロゴロしています。今や何か勉強する時は書籍だけでなく動画コンテンツも探すべき時代です。
圧倒的なジャンル・コンテンツ
どうやって勉強しようか迷ったら、とりあえずユーデミーで探しておけば問題ないってくらい、圧倒的なコンテンツ量をほこります。
コースのカテゴリは以下のようなジャンルから細分化されていきます。
例えば、「開発」というジャンルだけとっても次のように階層化がされています。開発言語やツールレベルまで掘り下げると「開発」ジャンル100以上のトピックとなります。
2022年7月時点で、生徒数5,400万人、204,000コース、71,000人の講師が75の言語をほこります。コース購入は7.4億回を超えています。利用者は、米国だけではなく世界180カ国にわたり、利用者の3分の2は米国以外から利用しているそうです。
ちょっと日本だけじゃ考えられない規模です。
Udemyの魅力を余すことなく語る(口コミ・評判・感想)
5年以上使ってきました。これからも使い続けること間違いないサービスです。本当の利用者からの口コミとしてメリット、デメリットを記載します。
メリット
動画のクオリティが高い
Udemyの講師は、自分の特技を動画にして商品販売しています。
当然のことながら、売れなければ報酬を得ることが出来ません。したがって、必然的に動画のクオリティが上がります。
Udemy内に映像分野の講座が多数あることも関係しているため、講師も映像分野で動画スキルを身に着けたうえでコンテンツ投稿しているのではないかと推測します。Youtubeでは見つけることが難しいほど高いクオリティのコンテンツが多数あります。
嬉しい買い切り
動画はコンテンツ単位で買い切りです。最近はサブスクで月額課金、支払いを止めるともう見られない…なんてサービスも多い中、Udemyのコンテンツは買い切りです。
一度購入すればいつでもどこでもみることができます。
価格が安い・手頃
価格は、集合形式の講習などに比べると安価で使いやすい
例えば、ワードプレスの1日研修などで比べると、、、
価格は、Udemyでセールをうまく活用できれば圧倒的に安いです。それでいて、何度でも見返せるという動画特有のアドバンテージがあります。
人とあって手取り足取り教えてほしい、という人でないかぎりはUdemyの動画学習は使い勝手が良いです。
ニッチなコンテンツも結構ある
サイトを見てもらえばわかると思いますが、コンテンツの量がものすごく多いです。
私が利用するきっかけになったのは、データを可視化する前段階でデータを綺麗にするツールに関する動画でした。世間的な認知はとても低く使える人もとても少ないです。当時は、書籍すらなかったので動画コンテンツは非常に助かりました。
世界中のクリエーターが自分の得意分野をコンテンツ化しているため、広く知られた分野から世間的にはニッチなスキルを見つけることができます。
日本語コンテンツが増殖中
Udemyというサービスを初めて見聞きしたときに比べると、ずいぶんと日本人クリエイターが増えました。質の高いコンテンツを動画でしかも日本語で学習することができるのは助かります。
英語コンテンツは字幕がつくことも
日本語コンテンツがない、あるいは少ないときには英語コンテンツも探すことになります。
英語の人気コンテンツには大抵、英語字幕を表示することができます。ベストセラー、売れている商品になるほど多言語化もされており、中には日本語字幕が表示されるコンテンツもあります。
私は、IT関連の動画を見ることが多いです。ほとんどのツール開発元が米国という関係上、動画の質、クオリティの高さになるとやはり日本人講師よりも海外の人気講師のほうが満足度が高いです。
広告が流れない
昨今のユーチューブ動画は本当に広告が多いですよね。頻繁に流れるうえに、スキップしないと延々と広告が流れてます。
Udemyでは、利用者がコンテンツを購入します。そのため、広告は一切流れずコンテンツに集中することができます。
再生速度を変更できる
テキストに対する動画の弱点は、情報消費に時間がかかること。
テレビ番組だと話すスピードは、1分間に300文字程度が良いらしいです。一方で、日本人の読書スピードは500~700文字程度と言われています。テキストは読み飛ばしもできるので映像はどうしても時間がかかります。
動画スピードの変更は、動画下部から簡単に変更できます。
私は、日本語コンテンツで1.3~1.5倍程度の再生速度、英語コンテンツは等倍速度で設定しています。
スマホでもタブレットでも再生できる
Udemyはスマホアプリがあります。パソコンはブラウザから再生、スマホ・タブレットはアプリを使って。
動画を端末にダウンロードできるので、キャリア回線を使いたくないときにでも学習ができます。私は、飛行機の機内で見ることもあります。
動画が細切れで分かれて学習しやすい
動画はチャプター単位で細かく分かれています。数分から長くて15分程度で区切っているものが多いです。集中力を維持できるうえに、分かれたチャプターが目次になっているので気軽に見返すことができます。
一通りコンテンツを見終わっても、見返したいところだけ逆引き的に再生できるのは使い勝手高いです。
レビューがあるので購入前に検討できる
Udemyの動画にはレビューコメントがついています。星評価、コメントを見たうえで商品購入ができ安心です。
また、極めて購入回数が多く、レビューが高いコンテンツには「ベストセラー」マークがつきます。このフラグがあるものは購入しても失敗することはまずないです。
デメリット
セール時期以外の購入は高くつくことも
Udemyを使う上での要注意事項となります。
Udemyは、かなりの高頻度でセールを開催します。クリスマス時期、ブラックマンデー、サイバーマンデー、新春セールなどはもちろんですが、1ヶ月の間に複数回セールを開催することがあります。
メールで通知が来ることもあれば、来なくても1日ゲリラなんてこともざら。
コンテンツには、
- セールで割引されるもの
- セールでも割引されないもの
があります。多くの場合は前者に該当するので、欲しいものがあっても一旦セールまで待ってから購入した方がよいでしょう。
買い過ぎてみないことがある
セールが結構頻繁に行われます。
煽られてまとめ買いしてしまうことがあるのですが、計画的に購入しないと見切れないことがあります。私も再生してない動画がいくつか…
▲ 一時期、アドビ関連ツールを覚えようかとも思いましたが、性格的に向かないようでして頓挫しています。データアナリティクス関連の動画はほとんど読了してるんですけどね。
書籍のほうが効率がいいこともある
身につけたいスキルを動画で学ぶか、テキスト(書籍)で学ぶか。
一概に動画が便利…とは言えないかな。個人的に、プログラミング言語の動画学習は合いませんでした。
いくつかのプログラミング言語を使っていた時期もあるので、ありきたりな条件文や演算子、オブジェクト指向といったどの言語にも共通する概念を延々と動画で説明されても…と感じました(プログラミング初心者は印象が違うかも)。
一方で、不慣れなGUIツールの画面操作は、どこにどのボタンがあるのかひと目でわかるのでUdemyでの動画学習は有効と考えます。
時折、レビュー煽りが強い
講師のなかにはレビュー評価をすごく気にしている人がいます。
ひとりの講師で、コンテンツを見始めるとレビューをするように何度も煽られたことがあります。レビューは時間に余裕があって、満足度が高い(もしくは著しく低い?)ければ投稿することもありますが、レビューをマストにさせられると普通に引きます。
そのひとは人気講師でしたが一つ購入後は、英語コンテンツのベストセラー製品に乗り換えました。
まとめ
コロナ禍で在宅勤務が普及しました。
在宅で仕事ができるようになった方は、自分のために使える時間、可処分時間 が増えているのではないでしょうか。また、リスキリング という言葉が流行っている通り、DX時代で求められる変化へ対応しスキルを自分で身につけていく必要があります。
まだ、Udemyを使ったことない方は始めてみてはいかがでしょうか。